やわらか食・ソフト食
やわらか食(ソフト食)は
高齢者の方に食べる楽しみや、喜びを生活の中で持ち続けてほしいと考えられた、きざみ食に代わる形態です。食欲改善等の効果も期待でき、多くの方にご検討
をおすすめします。これまでは、咀嚼力低下の高齢者にはきざみを、嚥下の困難な高齢者にはミキサーを、というのが一般でしたが、むせやすく、誤嚥を引き起こす危険があり、見た目にもあまり食欲をそそらないものでした。
やわらか食はミキサー食の前の段階での形態で、軟らかいけれど、しっかり食べ物の形がある、 見た目もきちんとしている、そしゃく障害をもつ高齢者でも安全でおいしい介護食です。
やわらか食の特徴
1.舌で押しつぶせる程度の硬さ、見た目も美味しそうで、普通食の高齢者へも対応できます。
2.塊となっているような形のもので、たべもののかたちを していて食欲をそそります。
3.すべりが良くて移送しやすい。
やわらか食は、たまごや玉ネギ、油脂など、食材そのものをつなぎにします。見た目は同じで噛み切りやすく、飲みやすいよう安全面でも工夫されています。
高齢者の食形態基準
おすすめ やわらか食・ソフト食
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介護食 キユーピー やさしい献立 (容易にかめる) 鶏だんごの野菜煮 込み 具材の形はしっ かり残しながら、スプーンなどで簡単につぶせる位にやわらかく仕上げたおかず。 原材料・成分:野 菜(はくさい、だいこん、にんじん)、鳥つくね、豆腐、しいたけ、でん粉、しょうゆ、米発酵調味料、清酒、かつお節エキス、酵母エキス、マッシュ ルームエキス、かつお節エキス、こんぶエキス、砂糖、食塩、卵殻カルシウム、調味料(アミノ酸等)、豆腐用凝固剤、(原材料の一部に小 麦・さばを含む) |
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介護食 キユーピー やさしい献立 (歯ぐきでつぶせる) 海老と貝柱のク リーム煮 素材を適度な大 きさでやわらかくし、とろみをつけたおかず・おじや・うどん。 原材料成分:野 菜(じゃがいも、たまねぎ、にんじん)、魚肉(えび、いたや貝柱)、牛乳、乳たん白加工品、クリーム加工品、マッシュルーム、植物油脂、バ ター、ぶどう発酵調味料、砂糖、塩、酵母エキス、卵 |
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介護食 キユーピー やさしい献立 (舌でつぶせる) やわらかごはん 素 材を適度な大きさでやわらかくし、とろみをつけたおかず・おじや・うどん。 原材料・成分:米(国産)、粉末還元水あめ、酸味料 |
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介護食 キユーピー やさしい献立 セット (容易にかめる) 1鶏だんご野菜煮込:2。2海老だんごかきたま:2 。3煮込みハンバーグ、ドミグラスソース:2。4貝柱とマカロニグラタン風:2。5厚揚げと根菜にお含め煮:2。6肉団子オニオンスー プ煮:2。7たらつみれみぞれ煮:2。8ゼリー飲料白ぶどう:1。9ゼリー飲料りんご:1。10ゼリー飲料もも:1。11たまご丼の具1個プレゼント。 |
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介護食 キユーピー やさしい献立 セット (歯ぐきでつぶせる) 1おじや 親子丼風。2おじや鮭大根。3おじや牛すきや き。4おじや鶏ごぼう。5けんちん風うどん。6鮭と野菜の炊き合わせ。7すき焼き。8貝柱のかきたまあんかけ。9肉だんごと厚揚げの和風あんかけ。 10海老と貝柱のクリーム煮。11肉じゃが。12チキンライス風。13パンプキングラタン風。14プレゼント「おかゆにまぜるだけ」たまご丼の具1個 プレゼント。 |
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介護食 キユーピー やさしい献立 セット (舌でつぶせる) 1かぶちゃ含め煮。2肉じゃが。3大根鶏 そぼろあん。4やわらかおじや鶏たまご。5かれいと大根煮物。6かにクリーム煮。7うなぎの卵とじ。8さつまいもと豆煮物。9に んじん。10グリンピース。11コーン。12かぼちゃ。13なめらか素材鶏肉。14なめらか素材ツナ。 15大豆の煮物。16うぐいす豆。17ゼリー飲料りんご:1個。18ゼリー飲料もも:1個。19ゼリー飲料白ぶどう。20「おかゆにまぜ るだけ」たまご丼の具1個プレゼント |
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介護食 キューピー やさしい献立 とろみファイン 300g とろみファインは飲み物にすばやくとろみをつけ、適度なとろ みで飲みやすくなるように調整できる商品です。 のどごしなめらか!べたつかず、のみやすいとろみに調整でき ます。おいしく安心! 透明感にすぐれ、味を変えません。溶けやすい顆粒状、乳幼児向ではありません。 |
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やわらか食には、レトルトや冷凍食品などの調理加工食品、とろみをつけるとろみ調整食品などがあります。また、日本介護食品協議会制定のユニバーサル デザイン規格適合商品には、消費者が選びやすいよう、「かたさ」や「粘度」により分 類された4区分が表示されています。これを参考に、介護を受ける方などの「かむ力」や「飲み込む力」に合わせた、やわらか食の商品 選択が可能です。
「区分1:容易にかめる」「区分2:歯ぐきでつぶせる」「区分3:舌でつぶせる」「区分4:かまなくてもよい」といった4段階で目安表示されて います。飲み込む力が弱い方向けに、加えて混ぜると、適度なとろみがつけられたり、ゼリー状に固めたりできる、とろみ調整品も販売されています。
最近はやわらか食の商品種類も増え、おかゆ・総菜だけでなく飲み物・デザート、高齢者に不足しがちなたんぱく質・亜鉛などを配合した栄養機能品までバラエティに富んでいます。栄養バランスが良いこと、安全でたべやすいことは もちろん、季節に合わせ新しい食材を追加したり、色・かたちの工夫により、見た目に良く、実際においしいやわらか食が出てきています。
下ごしらえの時間が取れない、1人分だけ作るのは大変、もう一品種類を増 やしたいなど、利用してみるのも良いかもしれません。健康や体力を維持していくうえでも重要なものです。やわらか食を上手に活用し、彩りを増やしてみてはいかがでしょう。
高齢者がとりたい栄養素について
カルシウム 骨密度の低下防止のため一日 600〜800mgを目安に
鉄分 不足すると貧血・疲労・意欲低下をおこす
タンパク質 体をつくる卵・肉類・魚類・豆類を一日65g程、摂取
水分 脱水症状になりやすいため、食事の水分も含め一日2Lを目安 にまめに補給する
繊維 1日20〜25gを目安に摂取、便秘や高血糖、高コレステ ロール、生活習慣病を防ぐ
ビタミンとミネラル
ビタミンA群、B群、C、D、E、カロチン、マグネシウム、 カリウムなど
その他 1日に緑黄色野菜100g、淡色野菜200gを目安に摂取す る
糖質と脂質については、高齢者は消費カロリーが低いため控え めにする
砂糖20g、油脂類20g程度までが良い
ポリフェノール類(抗酸化作用)
アントシアニン(リンゴ)、リコピン(トマト)、カテキン (お茶)、タンニン(紅
茶)など
DHA・EPA(不飽和脂肪酸)
青魚など
レシチン 大豆、卵など
タウリン タコ、イカ、青魚、貝類など
セレン 玄米、にんにく、ゴマなど
コリン ナス、ヤマイモなど
自助具・靴
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介護サービスの利用手順 |
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1.要介護(要支援)認定の申請 |
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2.心身の状態の調査 |
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3.審査・判定・認定 |
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4.認定結果の通知 |
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5.介護サービスの選択@ |
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6.介護サービスの選択A |
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7.ケアプランの作成 |
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8.介護サービスの利用 |
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9.認定更新の申請 |
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