自助具

障害・疾病による麻痺、 加齢による機能低下など、日常生活動作に不便を感じることはありませんか?そういう日常動作を補う(自立支援)ための道具、それが自助具(self-help devices)です。
食事・家事・入浴・排泄・筆記・娯楽等、生活の場で手助けが必要な高齢の方等でも、これらを使い、1人でできずあきらめていたことが出来るようになるなどが期待できます。

自助具を使うことによる相乗効果

自助具は、高齢等で身体が不自由な方の日常生活動作をおぎなうために工夫・改良されたものです。これを使うことにより不自由な機能を補って、いろいろな 動作を可能にし、または容易にし、自立独行できたり、可能な限り自分でできるようになるなどが期待できます。
今まで人に頼んだり諦めていたものを自分で行なえるようになり、それにより生活の幅が広がり、積極的になり、自立を高める。 自立出来ることが、今後の人生の自信となり、生きる希望につながるなどの相乗効果も期待できます。

種類
@筋力がなくなったり、弱くなったときに、これを補う A関節可動域制限を補う
B物をうまく握れない、つかめない、はなせないなどを補う C手がふるえて動作が行いにくい時に、これを補う D片手だけでできるようにするものなどです。 
(デザイン性に優れ、用途に合わせたたくさんの種類が出てきています)

食事:太柄スプーン、ユニバーサルスプーン(角度調整可能スプーン)、バネ付箸、滑らない食器
  (滑止付食器) など
整容:長柄ブラシ、台つき爪切り など
着替え:リーチャー、ボタンエイド、ソックスエイド など
入浴:ループタオル、ボディブラシ など
料理:釘付まな板、オープナー など

使用期間
使用期間については、一定期間の場合と永続的に使用する場合があります。一定期間の使用とは、病気やケガが回復するまでに使用す るケースです。症状が十分に回復しない、あるいは進行性の病気の場合には永続的な利用を検討します。また症状緩解と増悪を繰り返す関節リウマチの 場合などは、関節への負担を軽くする目的で永続的に使用していくことがあります。

選択
多くの自助具の中から自分に合うものを選んで使用するのは大切なことです。それには病気やケガの状況(進行性かどうか、症状が後遺症として残存するかなど)や、日常への影響の程度などを知り、リハビリの療法士など専門家にも相談し、ご自身の病気や体の状態に合うものを紹介してもらいましょう。

自身に合った自助具であるかどうかの判断基準
 使用により     1.動作が獲得できた
           2.動作が楽に行えるようになった
           3.動作の時間が短縮できた
           4.疲労感が少なくなった
           5.満足感・自信を得られた
           6.痛み・違和感なく使える
これらに当てはまれば自分に合ったものと判断できますが、当てはまらないときは購入したものに一工夫加えるとうまくできる場合もあります。
手間はかかりますが材料を用意し、工夫し作製してみるのもいいでしょう。

介護保険と福祉用具

加齢や疾病により身体の機能が低下した場合、車いすや電動ベット などを保険制度や補装具給付制度を利用しレンタル・購入することで、費用負担を抑え自立的な生活を行えます。

相談窓口は?
介護保険制度で福祉用具を利用したい場合は?
居宅支援事業所等の支援専門員(ケアマネジャー)に相談下さい。
※標準的な既製品では対応が困難なケースでは、市町村の身体障害者福祉担当課が紹介されます。 
     
補装具給付制度で福祉用具を利用した い場合は?
市町村の身体障害者福祉担当課にご相談下さい。
※個別に製作する必要があると思われる方は、身体障害者更生相談所等の判定により交付されます。なお、標準的な既製品で対応できるケースでは、介護保険の相談窓口が紹介されます。

適切な福祉用具を 選ぶには?(チェックポイント)
1.使う人の身体に合っていますか?
  
 小さすぎる、大きくて使いづらい、無理な姿勢を強いられる、身体に痛みを生じる…など
2.本人や介護者が無理なく操作できますか?
   
多大な力が必要、操作が煩雑である…など
3.使用できる環境ですか?
  
 充分なスペースがない、段差がある…など

介護保険でレンタル・購入できます。
(要介護認定または、要支援認定を受けた方が対象です)
 サービス計画(ケアプラン)で必要とされる用品が貸与(一部購入)されます。
貸与(レンタル)の対象種目
 車いす、同付属品、 特殊寝台、特殊寝台付属品、 体位変換器、 じょく瘡予防、 手すり、
 スロープ、 歩行器、 歩行補助つえ、 痴呆性老人徘徊 感知機、 移動用リフト
購入の対象種目
 腰掛便座、 特殊尿器、 入浴補助、 簡易浴槽、 移動用リフトのつり具の部分

保険の対象となるもののうち 車いす、歩行器、歩行補助つえについては 身体障害者福祉法でも補装具として給付されます 。身体障害者手帳を持っている方が対象です。 身体障害者更生相談所等の判定により必要があるとされた場合には、補装具として給付されます。


介護サービスの利用手順について

日常生活において支援が必要になったときの公的制度の利用手順を、事前 に確認しておきましょう。

1.要介護(要支援)認定の申請

2.心身の状態の調査

3.審査・判定・認定

4.認定結果の通知

5.介護サービスの選択@

6.介護サービスの選択A

7.ケアプランの作成

8.介護サービスの利用

9.認定更新の申請






最新情報&更新情報

2012.07.22 おすすめの自立サポート用品を追加しました。
2012.07.21 サイトをオープンしました。


自立サポート・靴